少数民族に出会う旅 Meet to ethnic minorities

ミャオ族Miao

ミャオ族は中国以外の東南アジアにも住んでいますが、中国にいるミャオ族は、その約半数が貴州省に住んでいます。ミャオ族の中でも、住んでいる土地、服飾などによって、「ミャオ」の前に「長裙(ロングスカート)」、「短裙(ミニスカート)」、「長角」、「小花ミャオ」、「黒」、「芭沙」、「八寨」などと名前をつけ区別されることが多いです。ミャオ族の女性は刺繍や歌、踊りが得意で、男性も笙や踊りが得意です。

ロングスカート(長裙)ミャオ族

刺繍をした長方形のプレートを金属でつなげたとてもきれいなスカートを穿き、未婚の女性は銀細工で角のある頭飾りを身につけます。

長角ミャオ族

髪型が特徴的で、木製の大きな櫛に髪の毛と毛糸を巻きつけていきます。それには母親や祖母、先祖代々の髪の毛や毛糸が入っています。重さは約5kg、長さは約2.5mあります。カメラを向けると女性は腰に手を当てたポーズをとってくれます。

小花ミャオ族

小花ミャオ族は凱里近郊に多く住んでいます。住居は「吊脚楼」(高床式の三層の木造建物)で、一階には家畜、二階は住居、三階は倉庫です。女性の髪形は特徴があり日本髪を結ったような髪型です。

  • トン族Dong

    木造建築の技術に長けており、鼓楼を村の中心にする杉材の高床式木造建築に住んでいます。釘を一切使わないで建てられた風雨橋・鼓楼はトン族の見所です。普段着は上着にプリーツスカートまたはズボン、自ら染めた黒っぽい紺色の布が主で、夏は白色・秋~春は青色を用いることが多いです。男女共トン族大歌が得意です。

  • 老漢族Lao Han

    明の時代に派遣された漢族の兵士の子孫で、腰に888本の黒い糸の束をぶら下げて、今も当時の服装を続けています。老漢族の村では、中国劇の化石と呼ばれる仮面劇「地劇」を見ることができます。

  • プイ族Pui

    プイ族の総人口のうち97%が貴州省に住んでいます。プイ族の伝統建築は堆積岩のカルスト地形の山の石を使用しています。プイ族の音楽「八音座唱」は中国無形文化遺産に登録されています。ろうけつ染めが得意で、青・黒を基本とした上着にプリーツやギャザースカート、ズボンなどを着用しています。

  • スイ族Shui

    貴州省には、中国唯一のスイ族自治県「三都スイ族自治県」があります。スイ族はスイ文字という独自の文字を持っています。自らを「水辺に住む人」と呼び、その住居やつくりは風水によって決められることが多いです。スイ族の女性は鮮やかな青の民族衣装を着ます。馬の尻尾を編みこんだ細かい刺繍が特徴的です。

おすすめのお祭り
  • 姉妹飯祭り(ミャオ族)

    若者が結婚相手を探すお祭りで「世界で最も古いバレンタインデー」とも言われています。女性は男性をもてなし、別れ際に籠や新しいハンカチに姉妹飯を包んで気に入った男性に渡します。姉妹飯とは、花や樹木の汁を加えて蒸した五色のおこわのことです。女性はきらびやかな銀細工で着飾り、一緒に姉妹飯を食べたり、競馬、蘆笙踊り、太鼓踊り、バザール等をして大変賑やかに過ごします。

  • 跳花祭り(長角ミャオ)

    六枝特区梭 郷で開催される長角ミャオ族の最も盛大な祭りです。豊作や厄除けを祈願しますが、若者たちの出会いの場でもあり約 300 年の歴史があります。長角ミャオ族が大きい頭の飾りをするのは「跳花祭」等のお祭りの時だけで、主に未婚の少女のほか既婚の若い女性も装飾を施し祭りに参加します。飾りは大きい程綺麗だとされています。

  • 大歌祭り(トン族)

    貴州省東南部にある従江県・小黄郷にて行われ、約 1000 人のトン族が参加します。トン族は数ある少数民族の中でも歌が一番上手いとされており、大歌と呼ばれる歌は大変有名です。大歌は小さなグループで歌う合唱で指揮や伴奏はありません。歌の内容は、自然や生活、労働、恋や友情が主で、鳥の鳴き声や虫の声、水の音等、自然の音が歌の源です。歌の特徴はソプラノ、アルト、テノールのパートがありハーモニーが大変すばらしいです。

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